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第159回スペシャルツァーIN桐生
―のこぎり屋根の織物工場でまち歩きー



 のこぎり屋根の旧工場


桐生は徳川文化の爛熟期に金襴緞子など高級美術織物として成長を続け、「西の西陣、東の桐生」と言われるまでになり、織都として繁栄しました。
その後、日本の輸出織物を代表する羽二重は1879年(明治12年)桐生において試織され、1881年に日本最初の対米輸出。
大正期には、人絹糸が新繊維として登場し、その商品化は桐生において1919年(大正8年)文化帯として売り出したのが最初です。

昭和に移り、年を追うごとに産地の人絹糸使用量が激増し、1937年(昭和12年)には輸出織物用原糸のうち88%弱を人絹糸が占めるようになり、
明治年間に黄金時代を築いた羽二重は、この頃すでに新興産地・福井の商品となりました。
絹織物業は明治・大正・昭和初期にかけて日本の基幹産業として発展し、外貨獲得に大いに貢献しましたが、戦後は、和装離れから絹織物産業は下火となりました。
代わって自動車部品産業やパチンコ産業が台頭、有望な企業が生まれ、今日の桐生を支えています。

なお、江戸開府期に計画的に作られた桐生の町の起源ともいえる天満宮を起点とする桐生新町地区は、2012年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。







<以下は参加したメンバーのレポートと感想です>


 かねて、歴史的文化遺産「のこぎり屋根の織物工場」のある桐生を訪れたいと思っていたので、今回の「スペシャルツァーIN桐生」に参加させていただき、おおいに楽しむことができました。

 古くから「四辻の斉嘉(さいか)」と呼ばれていた場所で、ガイドさんに会い、メンバーはA・B2班に分かれ、2台の低速電動バスというバスに分乗し、ゆっくり街並みを見ながら、施設まで案内してもらいました。


 低速電動バスと斉嘉(右の民家)


のこぎり屋根の織物工場

のこぎり状の独特の屋根は、背の高い空間と、北側の天窓からの光で生地の織りあがりを点検するためと、織り機の音を拡散するための構造だそうです。


 旧のこぎり屋根の織物工場を見学するメンバー



絹撚記念館
全国に6か所しかない模範工場の一つで、旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟。平成27年に日本遺産に認定された、群馬県最古の洋風石造建造物。


 絹撚記念館


桐生織物記念館
国の登録有形文化財で、当時の桐生織物協同組合の事務所。「織都」の別称を持ち、桐生の隆盛を今に伝える象徴的建物。一階は桐生の織物製品の販売、二階は、織り機や織物の展示や、まゆから製品になるまでの工程の展示など。


 桐生織物記念館

 織り機


昼食は 郷土料理「おっきりこみうどん」
再生された古民家のレストランで、群馬県の“おふくろの味”として、昼食にいただきました。もちもち、ちゅるっとした食感で、とてもおいしかったです。


 古民家のレストラン「四辻の斉嘉」


桐生新町重要伝統的建造物群保存地区(日本遺産に認定)
午後、400年以上前の町建て当初の区割りが残る街で、タイムスリップした気分を味わいました。


天満宮社殿(県指定重要文化財) 同末社春日社(市指定重要文化財) 
ガイドさんに「びっくりする場所を案内します」といわれて案内されたのは、極彩色の装飾が広く施された、本殿と幣殿の外壁。素晴らしい北関東特有の社寺建築の特徴を見ました。

 極彩色の装飾が施された本殿


 幣殿


 天満宮でのガイドさんとメンバー


群馬大学工学部同窓記念館・正門・守衛所(国登録有形文化財)
残念ながら、修復工事中で見られませんでした。ガイドさんによると、建物は木造二階建て瓦葺、内装はすべて建築当初の姿を残しており、多くの映画やテレビドラマの撮影に使われるそうです。

 群馬大学の正門


旧金谷レース工業工場・事務所(国登録有形文化財)
今は、おしゃれなパン屋さん「ベーカリーカフェレンガ」。大正8年に建築された桐生現存最古のレンガ造り「のこぎり屋根工場」。昭和初期の洋風建築の特徴が見られる建物。

 赤レンガ造りのベーカリーカフェレンガ


旧斉憲テキスタイル工場
昭和2年に建築された大谷石の「のこぎり屋根工場」。現在はワイン貯蔵庫に利用されているそうです。

 大谷石で造られたのこぎり屋根工場



旧住善織物工場
大正11年に建てられた現存する唯一の鉄筋コンクリート造りの「のこぎり屋根工場」。現在は5人の作家の名字の1字ずつを組み合わせて命名した「工房・金・田・丸・岡・平」として利用されているそうです。


以上、「まだたくさんの魅力あるスポットがあります」とのことで、機会がありましたら、また訪ねたいと思います。


第3土曜 田中きよ子






| 群馬県::桐生市 | 03:50 PM | comments (0) | trackback (0) |
97回スペシャルツアーIN群馬 「富岡製糸工場」見学等
世界遺産候補「富岡製糸工場と絹産業遺産群」ツアーに参加して

世界遺産候補「富岡製糸工場と絹産業遺産群」ツアーです、参加者が多く上野文化会館前から大型バス補助席使用の人気ツアーでした。

皆さん期待を胸に車中は賑やかに歓談しながら、前田代表の説明を聞き富岡製糸工場に到着です。
富岡市を挙げての世界遺産に登録しようとの心意気が町の隅々まで感じられました。

  チューリップ写真をクリックすると拡大されます

 世界遺産候補を祝う横幕


富岡製糸場は明治5年創建された官営製糸工場で、当時世界最大規模を誇っていたそうです、ボランティアガイドさんに丁寧な説明をしていただき、赤レンガ造りのハイカラな建造物を見学しました、当時この様な建造物が富岡の地に建造された事を不思議に思いました。

 赤レンガ造りの工場前でボランティアガイドさんの説明を聞くメンバー


富岡製糸工場は建物も近代的な立派な建物ですが、そこで働く工女の生活も、8時間以下の労働時間と毎日お風呂に入れ、又フランス人女性の家庭教師もおり、恵まれた環境だったようです。
これも富岡製糸工場は官営工場であり、又、そこで働く工女の多くは武士、藩士の子女が多かったそうです。


  富岡製糸工場内の見学

 
野麦峠を越えて信州の製糸場で過酷な労働条件の元で働いたであろう工女に思いを馳せ胸に迫るものがありましたが、当時の一般農家の生活は貧しく、工女の稼ぎによって生活も楽になり、家庭ではとても大事にされたそうです。

建物は木骨煉瓦造りの構造といわれる繭倉庫の建物の美しさには目を奪われました。
実際に自分の目で見て確認出来た事を嬉しく思いました。

GTWの楽しみである昼食は大正元年創業といわれる、萬屋料理店で松花堂弁当をいただきました、お茄子のあんかけ風料理はとても美味しく、我が家の食卓の定番料理になったようです。

午後からは一之宮 貫前(ぬきさき)神社の見学です、千年を経たという古木に囲まれた神社で、参道(階段)を下った所に本殿がある珍しい神社の見学でした。

 貫前神社で神主さんから丁寧な説明をしていただく



ここでも神主さんから丁寧な説明をしていただきました。
宝物殿には歴代天皇の肖像画が掲げられ、古銭、武具、三十六歌仙額等の展示がありました。

次は碓氷峠に架かる碓氷第3橋梁(通称めがね橋)の見学です。
煉瓦造りの4連アーチのどこから見ても絵になる見事な風景のめがね橋でした、皆さんのカメラのシャッター音が心地よく響きました。


  美しい「めがね橋」


最後は碓氷製糸協同組合の見学です、実際に養蚕農家から繭を集め工場内で繭から絹糸が出来るまでの工程を見学してきました。


碓氷製糸協同組合で絹糸が出来るまでの工程を見学するメンバー



スペシャルツアーに参加して感じる事は、個人ではとても出来ない様な企画の設定をしていただく事です。又、個人では見学が出来ないような所も特別見学し、丁寧な説明をしていただける事です。

今回も皆さんの期待を裏切らない、何時までも心の奥に余韻が残る楽しい旅が出来ました。
テレビ、ラジオ、雑誌と各方面でご活躍中でお忙しい中、前田代表お疲れ様でした、心からお礼を申し上げたいと思います。

 城山恒子







| 群馬県 | 01:31 AM | comments (0) | trackback (0) |
街歩きにベストな天下の名泉ー草津 (群馬県吾妻郡草津町)
街歩きと温泉巡りと森林浴とがセットの魅力


チューリップ写真をクリックすると拡大されます


草津温泉の中心「湯畑」



先日の敬老の日に、「祖父母を連れて行きたい温泉」というあるメディアのアンケートの2位に草津が選ばれていました。確かに草津は“天下の名泉”には違いないでしょうが、タウンウォッチングをするのにもベストな街であることは、あまり知られていないようです。
しかし街歩きをしていると、温泉はもとより、草津の自然や文化や歴史の奥行きの深さに魅せられます。

有名な湯畑を中心とした温泉・商店・旅館ホテル街、については一度訪れた人には知られたところですが、草津の本当の良さは、その周辺にあるようです。それを知るためにも、まず温泉資料館から訪ねてみたいものです。

  湯畑周辺の街のにぎわい


草津は、人口約7500人で、現在では小さな町といえますが、江戸時代には「草津千軒江戸構え」と繁盛して、『東海道中膝栗毛』の十返舎一九も草津に宿泊したとか。

明治初めに草津を訪れたベルツ博士は、温泉と自然環境に驚嘆して世界に紹介。
コンウォール・リー女史は大正初めにハンセン病救済活動を始めたということで、それを記念した頌徳公園があります。

  いたるところに温泉が湧いているいる西の河原公園


天狗山スキー場は日本最初で東洋一のリフトを昭和28年に造った。そして、草津生まれの草津育ちというあのオリンピックで大活躍した世界的スキーヤー荻原健司・次晴兄弟などの多くの選手を輩出しました。

綿貫ペンションは日本初のペンションで、付近のペンション村も日本のペンション村としての発祥地だそうです。

  綿貫ペンション


その他もろもろ、資料館で得、興味をそそられた知識をもとに気の向くまま散策していくと、より楽しいウォーキングになるでしょう。

さて、私はこの夏2週間ほどここに滞在しましたが、いちばん気に入り、日課として欠かさなかったのが、森林浴を兼ねた散策でした。宿から続く小道を行くと、約2㌔におよぶサイクリングロード兼遊歩道があります。

  夏も涼しい森林浴の遊歩道


カラマツやブナ、白樺などが豊かに茂る森の道。両側にはアジサイに似た白い花が咲く樹木が至るところで甘い香りを漂わせていて、後にこの木が「ノリウツギ」だと知りました。

   街や森をかぐわしくいろどるノリウツギの花


この道は、天皇・皇后両陛下が散策された「ロイヤルロード」にも続いています。私もそのチップの敷かれた心地よい小道をのんびり歩きました。

  ロイヤルロード


ともかく、草津の森は疲れた都会人には心地よく、一目で魅了され毎日散策しました。

  遊歩道の途中に広がる美しい睡蓮池

草津がタウンウォッチングをするのにもベストな街だといいますのは、ここは街にも野山にも、行きたい所にはほとんどが歩いて行けるという、コンパクトなまとまりとバラエティがあるからです。前記の遊歩道にも枝道がいくつもあり、民家や旅館街などともつながっています。

アップダウンが多く、初めは閉口していた草津の道も、道なき道を探したり、ここに出るのかと発見したりと、毎日面白がって歩いたものでした。

   豊かな緑のふところに抱かれた大露天風呂の外観
 

もちろん、草津の魅力は良質で豊富な温泉にあり、西(さい)の河原公園ではあちこちに熱泉が湧き出、大露天風呂は、森に囲まれ、池のように大きく、自然と一体化した素晴らしい温泉です。
また、町には各町内で管理している無料の共同浴場が18もあります。

  各町内で管理している無料の共同浴場の一つ地蔵の湯(源泉<手前の柵>、浴場舎<奥>、足湯<右手奥>)


街歩きと温泉巡りと森林浴とがセットでできるのが、草津一番の魅力です。

私は、これからも四季折々の草津を楽しんでみたいと、期待しているところです。


電車 東京から草津へのアクセス

①東京駅→軽井沢駅(長野新幹線70分)→草津(草津バス・西武高原バス65~115分)
②上野駅→長野原草津口駅(特急草津148分)→草津(JRバス25分)






| 群馬県::草津町 | 10:43 AM | comments (0) | trackback (0) |
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