ミシュラン3つ星料亭 玄冶店 濱田家で楽しむ
濱田家の正面
今回は、ミシュラン3つ星料亭 玄冶店 濱田家(げんやだな はまだや)で和食を楽しむことをメインとし、その後水天宮など人形町界隈のミニタウンウォッチングを楽しむことにしました。
濱田家は大正元年創業の高級料亭で、2007(平成19)年に日本料亭では初のミシュラン3つ星になりました。
ここに、参加メンバーから感動のレポートを寄せてもらいましたので、ご紹介します。
建物へつづく庭
名の知られた高級料亭に大きな期待で訪れました。
「お着きの間」にて一服のお茶の後、仄かに香の薫りを感じながら二階大広間に案内され、床の間の大きな松と花に目を奪われ着席。
お献立に目がいく。
濱田家のいわれや中東の王族が訪れた時の話を伺った後、GTWの会の発展を記念し、白酒で乾杯。
お着きの間で、まずお茶を一服
いよいよお料理です。
黒いお盆に前菜の数々。
まず最初は、いかのこのわた和え。
「わっ、おいしい!」-ほとんどお酒は嗜まないのに、思わずちょっぴり一口舌にころがすと、二箸目はさらに美味しく嬉しくなってきた。
そして献立表にそってお料理は進み、どれもみな美味しかったのだが、特に美味しかったのをいくつか挙げると、
海老=新鮮な海老本来のうまさが生きて
さより=身の白さ、皮の青さ、歯触りの季節感
鰆(さわら)=脂ののりに甘さからさが絶妙で、皮までいただいてしまった
四川味噌・白味噌=頃よい味が主材を引き立て
白和え=風味と共にこっくり、まったりした中に主材の香り歯触りが利いて味わいを深め
炊合せ=海老芋のほっこり、ねっとりさの中に染み込んだうまみと、筍のほんのわずかなあくっぽさのうま味と香りに、春の走りがあったし、三箸といかない量の壬生菜の煎煮でも、菜と味の両方のうま味が生きて調和
ご飯=穴子が鰻の白焼きのように身白くふっくらと皮も色よく、穴子とごぼうののたれ味のかかったご飯にごぼうが香り、美味しいご飯でした。
料理の一部
美味しさに心が行き、器の印象が薄いのですが、赤土に緑の上薬の厚みのある焼き物皿が思い出されます。
ともあれこれらの美味しさは、良質の素材と料理人の腕の確かさによるのですが、健康だからこそ味わえた幸福だと感じています。
最後に記念写真を撮っていただき、期待にたがわぬ味に満ち足りて、次の人形町界隈の探訪に向かいました。
追記
今改めて献立表を眺めますと、精進料理の五味・五法・五色にもプラス懐石料理の旬、走り名残にも十分適っておりました。
五味=甘・酸・鹹(塩味)・辛・苦
五法=煮・焼・蒸・揚・生
五色=青・黄・赤・白・黒
第一木曜 多賀久子